2017年5月22日月曜日

詰めろか判断できる力

将棋で勝つためには序盤や中盤も大事ですけど、終盤力が大事です。

終盤力を鍛える方法といったら、まず詰将棋が思い浮かびますよね。

今回は、詰将棋を解くことで"詰めろになってるかどうかを瞬時に判断できる"ようになる話と、"詰めろかどうかを瞬時に判断できる能力"が勝ちにどう結び付くのかという話を書いていきたいと思います。


繰り返しになりますが、将棋で勝つためには終盤力がものすごく大切です。

序盤や中盤は1手や2手ミスしても取り返しが付くことが多いです。

でも、終盤で1手間違えると一気にひっくり返ります。

しかも、そのミスによって逆転が不可能になるケースがほとんどです。

ということなので、「序中盤を正確に指す力」よりも「終盤を正確に指す力」を備えているほうが勝ちやすいことになります。

特に、詰むか詰まないかの切迫した局面でこそ「終盤を正確に指す力」がものを言います。

この"詰むか詰まないか"を判断できる力、そしてそれを"短時間で見抜ける力"が勝敗に直結するのですが、これを鍛えるにはどうしたら良いかです。

はい、冒頭にも書いたように詰将棋を解くんです。


で、ただ解けばいいというわけではないんです。
(いや、ただ解いてもいいんですけど 笑)

"詰むか詰まないか"を"短時間"で判断できる力を付けるには、短手数の詰将棋を繰り返し解くことです。

短手数の詰将棋本は1周して「全部解き終わったー」でバイバイするものではありません。

何周もして、1問をどれだけ時間かけずに処理できるか、を鍛え上げるのです。

1手詰や3手詰の問題を、1問5秒程度で解けるようになるくらい繰り返しましょう。

できれば3秒、もっと欲を言うと1秒、もはや見た瞬間には解けてる、くらいになるのが理想です。

どうしてこんな短時間で解けるようになる必要があるのか、を説明しましょう。

対局中って頭の中で駒動かして、その駒動かした後の局面から次の1手を考えますよね。

その駒を動かした後の局面が詰めろになってるかどうか、というのを毎回チェックしなければいけないのです。

ということは、現局面からたった1手動かすだけでも何パターンもあるわけじゃないですか。

そのすべてのパターンに対して、その局面が詰めろになってるかどうかをチェックする必要があります。

もっと言うと、自分が駒動かした後の局面だけではなくて、そこからさらに相手も駒を動かした2手先の局面でも毎回、"詰めろになってるかどうかチェック"が必要なんです。

2手先の局面想定するだけでも10パターンくらいあるんですかね。

3手先までやろうとすると数十パターンとかになってきます。

これを毎回"詰めろかどうかチェック"するときに、1つチェックするのを10秒や20秒もかけてたら、秒読みの世界では間に合わないのです。

ていうんで、例えば秒読み1分の将棋で20パターン読もうとしたら、"詰めろかどうかチェック"1回あたり3秒以内にこなさないといけなくなりますよね。

結論として、短手数の詰将棋1問を見た瞬間に解けるくらいまでやり込むと勝ちにつながる、ということです。


では早速皆さん、詰将棋を解いていきましょう。

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